Symptom
代表的な症状・疾患整形外科で診る代表的な症状や、多く見られる疾患についてご紹介しています。運動器の病気やケガがある方、いつも同じ所が痛んだり、しびれ・こわばりなどをはじめとした以下の症状でお悩みの方、違和感を感じておられる方はお気軽にご相談ください。慢性的な痛みから、外傷や骨折に至るまで体の各部位を幅広く診療いたしております。
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首の症状
首の痛み、こり
首が動かない、回らない
首が曲がらない
首に違和感がある
首がだるい、疲れやすい
首痛とともに頭痛・吐き気がする
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肩・肘の症状
肩・肘の痛み、こり
肩が上がらない、張る
肩・肘にしこりやできものがある
肩・肘に違和感がある
肩・肘がしびれる
肘が伸ばせない
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腰の症状
腰痛、ぎっくり腰
腰がだるい、疲れやすい
腰にしこりやできものがある
腰に違和感がある
腰にしびれがある
背中が曲がっているのが気になる
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手・指の症状
手・手首・指の痛み
手がしびれる
手のだるさがとれない
手・指にしこりやできものがある
スポーツをしている時など、決まった動作をすると痛みが出る
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下肢の症状(足・膝など)
足・膝・股関節の痛み
足がしびれる
足にしこりやできものがある
正座ができない
階段や長時間の歩行が難しい
外傷がないのに赤み・腫れがある
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関節の症状
関節の痛み
関節の腫れ
関節が動かしにくい
関節に水がたまる
朝、手のこわばりが続く
むくみや膨らみがある
整形外科の代表的な疾患
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変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)
変形性関節症とは、骨と骨の間にあるクッションの役割を果たしている「軟骨」がすり減ることで、動きに支障をきたしたり摩擦を生じている状態です。膝・股・脊椎などをはじめとした関節に痛みや腫れを起こし、水が溜まって腫れ上がることもあります。さらに放置して悪化した場合は骨や関節に変形をきたすこともあります。変形した関節は元には戻りません。違和感や痛みを感じたら、早急に受診されることをおすすめします。
痛みや変形の状態、画像検査で確認した関節の状態から変形性関節症かどうかを診断します。他の病気と区別するために、必要に応じて血液検査を行うこともあります。 -
腱鞘炎・ばね指(けんしょうえん・ばねゆび)
腱鞘炎とは、手・指の使い過ぎによって腱と腱鞘の間で摩擦が起こり関節に痛みが生じる疾患です。日常的に反復的な操作(パソコン・スマホ・指を使う楽器の演奏・ボールを握るスポーツなど)をする機会が多い人が腱鞘炎になりやすい傾向があります。できるだけ手を酷使しないよう安静にしていれば症状は収まりますが、そのまま酷使し続けると痛みや腫れの悪化、さらには指の曲げ伸ばしの際にばねのような引っ掛かりが生じる「ばね指」になることもありますので注意が必要です。
治療の基本としては安静にしておくことが第一ですが、症状が長期間に渡る場合は治療が必要な場合もありますので、お悩みの方はご相談ください。 -
関節リウマチ(かんせつりうまち)
関節リウマチは自己免疫性疾患のひとつです。免疫の異常により手足などの関節に痛みや腫れを引き起こし、放置すると関節の変形をきたすこともあります。「朝起きた時に関節が動かしにくい(朝のこわばり)」「関節に痛みや腫れがある」などの症状で自覚される方が比較的多いようです。これらの症状が2週間以上続いている場合は、専門医を受診されることをおすすめします。
症状・関節の状態の把握を行った上で、画像診断・血液検査などの必要な検査を行い、関節リウマチかどうかを診断します。関節リウマチは、現在のところ残念ながら完治することはありません。しかし、炎症や関節の破壊を抑え、問題なく日常生活を送ることができる「寛解」という状態を目指すことはできます。早期治療が大切ですので、気になる症状がある方はお早めにご相談ください。 -
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
骨粗鬆症とは、骨の強度が低下して脆くなり骨折しやすくなる病気です。高齢化に伴い患者数は増加傾向にあります。直接的に生命をおびやかす病気ではありませんが、骨粗鬆症による骨折から日常生活に支障をきたし、介護が必要になってしまうケースも少なくありません。痛みなどの自覚症状がないため、定期的に検査を受けてご自身の骨密度を把握するなどの自己管理が大切です。
骨粗鬆症の治療法は大きく分けて「薬物療法」「運動療法」「食事療法」の3つです。状態に合わせて適切な治療計画を立て、計画に沿って継続して治療を行っていきましょう。 -
四十肩・五十肩(しじゅうかた・ごじゅうかた)
「四十肩」「五十肩」という呼び名は誰もが耳にしたことがあるかと思います。これらは医学的に「肩関節周囲炎」と呼ばれる疾患です。40代で発症すれば四十肩、50代で発症すれば五十肩と呼ばれ、それぞれに違いはありません。
今まで不自由なくできていた日常の動作をしていただけなのに、突然肩に鋭い痛みが走ったというのがよく見られるパターンです。痛みの強い「急性期」が数日間、その後だんだん鈍い痛みへと変化し肩の可動域が狭くなっていくと「慢性期」となります。急性期に比べ痛みは減りますが、肩を上げたり後ろに回す動きが困難になります。当院では、痛みの緩和と可動域を広げることを目的としたリハビリテーションを中心に治療を行っていきます。 -
椎間板ヘルニア(ついかんばんへるにあ)
椎間板ヘルニアとは、背骨を形成している椎骨の間でクッションの役割を果たしている軟骨が本来の位置からはみ出し、神経を圧迫している状態のことを指します。症状の現れ方は様々ですが、痛みやしびれなどが代表的です。ヘルニアが発生する部位によって、頸椎椎間板ヘルニア、胸椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニアに分類され、腰痛の原因として多いのが「腰椎椎間板ヘルニア」です。
問診と身体の診察、MRI検査などを行った上で総合して椎間板ヘルニアかどうかを診断します。椎間板ヘルニアの多くは時間の経過とともに小さくなり症状も軽くなるとされています。薬や注射で急性期の痛みを和らげ、経過を観察しながら治療を行うのが一般的です。但し、手足の筋力が低下するなど神経麻痺を合併した場合や症状が3か月以上続き日常生活に支障をきたす場合には、手術を選択することもあります。 -
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)
脊柱管狭窄症とは、背骨の中を通る神経の通り道である脊柱管が様々な原因により圧迫され狭くなった状態のことを指します。主な症状として足の痛みやしびれが挙げられます。また、間欠性跛行(歩くとしびれなどの症状が悪化するもの)は、休んだり前かがみの体勢を取ることで症状が和らぐという特徴があります。
治療は、患者様の状態によって薬物療法やブロック治療、運動療法などの保存的治療の中から最適なものを組み合わせて進めていきます。排尿障害を起こしていたり、日常生活に支障をきたしている場合は早急な手術をおすすめする場合もあります。状態を適切に把握する必要がありますので、気になる症状のある方は早めに専門医を受診してください。 -
ロコモティブシンドローム
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)とは、運動器の障害により「立つ」「歩く」といった移動機能が低下している状態のことをいいます。日本整形外科学会が2007年に新たに提唱したもので、進行すると要介護のリスクが高まります。つまり、ロコモティブシンドロームを予防することは、健康上の問題なく日常生活を送ることのできる「健康寿命」を伸ばすことに繋がります。若いうちから運動習慣を身につけることが大切です。
当院では、ロコモティブシンドロームの方に対する筋力トレーニングや歩行訓練、転倒予防指導を行っております。運動機能の低下や、将来の介護に対する不安でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。